給食・医療・保健の現場を訪れ、管理栄養士の仕事を体験する。
管理栄養士として、個人や集団、地域を対象とした栄養教育を進めるための、計画立案、実施、評価の技法を学びます。教育の対象に合わせた指導計画を立て、これに沿ったプレゼンテーションを行うことで、効果的な栄養教育の在り方を具体的に理解します。
栄養療法の意義と管理栄養士の役割について、実習を通して理解していきます。各疾患の食事計画・給与・指導をすることができる知識と技術を身に付けるために、実習において治療食のプランニング・展開食の考え方・手法など、栄養療法を正しく理解し実践に生かせる能力を養成します。
病院や介護施設では栄養管理ができる管理栄養士が必要とされており、高齢化社会における介護支援の担い手としても重要です。この科目では、臨床栄養管理の理論に基づいて技法を習得し、チーム医療の一員として的確な栄養ケア・マネジメントが行える実践能力を身に付けます。機器を使う測定の実習では、学生一人ひとりが被験者となることで、測定される側の気持ちを理解します。また、症例検討では、グループディスカッション方式で、学生自身が考え、結論を導き出す訓練を行います。
この実習は、「給食経営管理論」で学んだ基礎を、多角的な視点から実践します。給食に関する計画・実施・評価・反省といったすべての作業過程を、生産管理と経営管理の側面から班ごとに分かれて実施。実習を重ねる中で各役割を交代してそれぞれの管理業務を体験します。生産管理では、食材の購入計画や保管計画など、経営管理では帳票を使った事務管理などと、実習を通して具体的な栄養・食事管理や経営管理を応用・展開するための総合的な能力を習得していきます。
給食経営管理臨地実習(1週間)では、小学校・給食センター、事業所、福祉施設などの特定給食施設で、臨床栄養学臨地実習(2週間)では、病院、介護老人保健施設などの医療提供施設で、公衆栄養学臨地実習(1週間)では、保健所、保健センターで、管理栄養士に出会い、管理栄養士の業務を体験します。
学生は現場での思いがけない出来事や課題に出会い、管理栄養士の重要性を理解し、同時に専門知識、技術がどのように活かされているのかを観察することで、管理栄養士として働ける力を養います。