食べ物や人体についての生きた知識を身につける。
この授業では、2年次で学ぶ「基礎栄養学」の知識を、実験を通して体得します。タンパク質の栄養価を調べることを主なテーマとして、消化器官の構造を知るためにラットの解剖や、採取した血液や臓器の生化学的分析からタンパク質の利用効率や窒素バランスを調べるなど、教科書の内容を自らの手で確かめていきます。卒業後、世の中に役立つ栄養指導者として食育の指導にあたれるように、実験的な知見に基づいて、健康に良い食とは何かをさまざまな角度から学習していきます。
パン酵母やデンプン、牛乳、豆乳、チーズなどの身近な実験材料を使い、これらに適切な試薬を加えることで、酵素の働きやたんぱく質の大きさ、DNAに刻まれた遺伝子配列といった肉眼では見えない世界を調べます。授業では、実験を行うだけでなく、得られた結果を正しく解釈する力も養います。