フェノール樹脂(PF)

ユリア樹脂(UF)

メラニン樹脂(MF

フェノール樹脂
       (phenol-formaldehydePF)とは…

 

最も古い(1907年発見)プラスチックで、今日でも熱硬化性樹脂の代表的なものとして広く利用されています。

フェノール類とホルマリン(ホルムアルデヒドの37%水溶液)と反応させてできています。

構造式

 
 

性 質

 

    硬くて機械的強度が大きい。

 

   各種溶剤や化学薬品に対して安定である。

  

   寸法安定性、耐熱性、電気絶縁性に優れている。

         

   アルカリ性に弱い。     

 

 

用 途

 

        
       汁 椀           取 手

  茶托

 鍋ぶたのつまみ

 

 

 ユリア樹脂
   (urea-formaldehyde resinUF)とは…

フェノール樹脂と並んで古く(1920年)から用いられている。

尿素とホルムアルデヒドと反応させてできた樹脂に、木粉やパルプを混和し、圧縮成形または射出成形によって製品としている。尿素樹脂ともいう。 

 

 

構造式

 

 

性 質

 

    耐水性、耐酸性、耐アルカリ性、耐候性、耐衝撃性に劣る。

 

     コストは熱硬化性樹脂の中で最も安い。       

 

 

用 途

 

 低コストの接着剤、塗料

 汁椀等の基材(下地)

 

 

ラミン樹脂
 (melamine-formaldehyde resinMF)とは…

 

 メラミンという白い結晶とホルマリンを原料として作られるプラスチックです       

プラスチック製の食器はこのメラミン製が用いられています。

 

 

 

構造式

 

 

性 質

 

    ユリア樹脂に比べ耐熱性、耐水性、耐酸性、耐アルカリ性に優れてい
      る。
 

      

   表面が堅く、光沢があり一見陶磁器、あるいは大理石のような外観をし
      ている。

 

   耐水、耐薬品性の堅牢な皮膜ができる高級塗料  

 

 

用 途

 

      

 食器

 

使用上の注意

  電子レンジのマイクロ波のエネルギーを吸収し、素材自体が熱くなるの
   で、みそ汁等の再加熱をする場合これらの食器に入れて電子レンジで温め
   るといった使い方は避けたほうがよいでしょう。

  深い傷からホルムアルデヒド等の溶出が多くなるので、できるだけ傷をつ
   けないようにしましょう。

  溶出物の量は接触する食品の温度が高いほど、また接触時間が長いほど多 
     くなるので可能な限り低い温度で、短時間の使用を心がけましょう。

 

 

 

 

 

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