ポリプロピレン樹脂(PP

ポリプロピレン(polypropylene、PP)とは…

  ポリプロピレン(PP)はプロピレンガスを原料として製造します。

  生産量は合成樹脂の中でポリエチレンについで第2位です。

 

 化学的な構造は

  •  プロピレンが重合して規則正しく配列した結晶性の高分子化合物である。
     
  • 可塑性樹脂であるが、結晶性を保つため融点が高くて非常に強い。

 

構造式

   

性 質

  耐熱温度が 130165 ℃と、熱可塑性プラスチックの中では高く、電子
   レンジ用の器具や容器に適している。

  比重が 0.900.91 で軽い。

  引っ張り強度、圧縮強度、衝撃強度に優れており、表面は硬く、摩擦に対
   しても強い。

  酸、アルカリに対して非常に強い。

  高温や直射日光により劣化されやすいが、酸化防止剤や紫外線吸収剤の添
   加により改善される。

  加工性がよい。射出成形、押出成形、ブロー成形、コーティングなど様々
   な加工に対応できる。

  燃えると石油のにおいがし、接着、印刷しにくい。

  日光、熱で徐々に劣化する。

用 途

  

            
        パン、生めんの包装      ふ た
      

            
        スナック菓子の包装   カレールーのトレイ    


            
            ストロー       コーヒーの袋     

                       

 トレー
 弁当箱
 密閉容器
 フィルム

 レトルトなどのラミネートの内面

 米菓子、スナック食品、即席めんなどの包装

 透明ラベル

 生鮮野菜用包装

 

 煮沸消毒を必要とし、軽量であることが哺乳器具や学校給食用食器としても使用されています。

 

使用上の注意

       油脂性食品を吸着しやすいので, 使用後は洗浄してください。
 

       脂肪を含有する食品については加熱し過ぎないように気をつけましょ
   う。

           光、熱により劣化しやすいので、光の当たる場所に放置したり、長時間
     加温するのは避けましょう。

 

 

 

 

 

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