ステンレス

　ステンレス鋼は不動態を形成して不銹性を維持する鉄の合金で、約12％以上のクロム（Cr）を含有します。なお、実際のステンレス鋼にはクロムだけでなく、ニッケル（Ni）、モリブデン、銅、チタン、アルミニウム、ケイ素、セレン、マンガン、炭素等の元素を添加して、耐蝕性、耐熱性、耐酸化性、加工性の改良が図られています。

食品用には、加工性と耐蝕性に優れた18-８ステンレス鋼（Cr 18、Ni 8％）が汎用されています。

　　さびにくい鉄の合金で、約12％以上のクロムを含有するもの。

　　耐蝕性が強く、衛生性も優れている。     

　　果実等有機酸を多く含む食品を調理するときには、溶出量が他の中性の
　　　食材よりも多くなる。

　　　　　　　　
　　　　スプーン・フォーク　　　　　　プリンカップ

ニッケルがステンレス鋼の構成成分として用いられています。ニッケルに感受性の高い人の場合、経口摂取でもアナフィラキシーをおこした例もあるので、酸性の果実などをステンレス製の鍋で調理することはさけましょう。